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使った、撮った! α100 [感じたこと]

はい。アベっちだよ。 いよいよ最終回なので、α100を使った感想をまとめて書いておこう。

この数ヶ月の間、α100を使って、いろいろな写真を撮ってきた。そのときいつも助かるなぁーと感じたのは、「ボディ内蔵手ブレ補正機能」だった。この機能のおかげで、撮影可能なシーンはグーンと広がった。夕方でもカメラを手持ちで撮影ができた。花にめいっぱい近寄ってもシャープに写せる。内蔵フラッシュを使わないでグルメ写真が撮れる。望遠ズームも安心して使えた。

 夕方でもOK

 望遠ズームもOK

  こんなに暗くても三脚いらず

 もっと寄れる

 ほ~らね♪

プロだって、ぶれるときはぶれる。だから助かった。手ぶれ補正機能をボディに内蔵したことは、α100のもっとも評価できる点だ。ただし、このブログを読んでくれているみなさんに伝えておきたい。ボディ内手ぶれ補正機能は、一夜にしてできたものではない。コニカミノルタ時代のα-7で初めて搭載されたが、大元はミノルタのレンズ一体型デジタル一眼レフ ディマージュA1で開発されたものだ。ソニーがαを引き継ぐということは、αマウントのレンズ資産だけではなく、ミノルタ時代からの多くの技術も同時に引き継いだということ。ミノルタのカメラ事業に関わってきた人々の努力の結晶を引き継いだということを、どうか心に留めておいてもらいたい。

さて、今度は写りかた、再現性の感想だ。画像処理回路がど派手でなく、階調が豊富で質感がよく再現されたのがありがたかった。鮮やかさばかりを追求すると、階調は乏しくなってベタッとした再現になる。デジタル時代になって、世の中は鮮やかで綺麗でありさえすればいいような傾向が強くなったように感じる。だが、それではダメだ。単純な鮮やかさの追求。これは将来的なことを考えるとやってはいけないことだ。α100の再現を見ると、ソニーは、それをわかっていたんだと感激した。

 鮮やかさより質感を重視

ボディは、デザインがカッコよく、作りも高級感があった。特に繊細な仕上げは見事。シナバーカラーがちょこっとのぞけるマウント部や、シャッターボタン周りのツヤのある部材は、さすがソニーだと感心した。ただ、α100はエントリーモデルだから、僕が仕事で使うには、物足りない部分もある。金属ボディを採用して強度や防滴防塵性の向上。もっとパワーを追求して連続撮影の速度アップ、ファインダーの倍率向上などを望みたい。個人的には、コニカミノルタ時代のα-7ぐらいのボディがちょうどいい感じだ。もっともこれらの装備を施すとカメラは重たくなってしまうので、すべてのユーザーの希望というわけではないだろう。あくまでも個人の希望だ。

交換レンズはどんどん新しいものが登場しているので楽しみだ。と同時に、85mmF1.4やソフトフォーカス100mmF2.8など、これから復刻してほしいミノルタ時代のレンズもある。また、発売が近いカール・ツァイス製のレンズは興味津々だ。ずっと以前に、確か97年頃だったと記憶しているが、当時のカール・ツァイスの技術部長と東京でパネルディスカッションをしたことがあった。そのとき「このままいくと10年後には、民生用でも撮像素子の性能がレンズを上回ってしまい、レンズが悪いからこれしか写らない」といわれる時代が来るはずだ。そうならないためにいま努力をしているのだと聞いた。その成果が、Vario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZA」「Planar T* 85mm F1.4 ZA」「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」の3本にはきっと現れているにちがいない。その真価をぜひ見たいと思う。

☆モデル梨沙(リサ)ちゃんからのひとこと もう終わりなんですかぁー 私は1ヶ月しか出ていないから寂しいですぅ。ぜひ、また呼んでくださーい。では~♪

はい、梨沙ちゃんありがとう。α100はまだスタートしたばかり。このカメラを大きく育てられるか、どうかはソニーだけにかかっているわけじゃない。みなさんにお願いするところが大きいのも事実だ。さて、2ヶ月間続いたこのブログだが、とりあえず今回で終了。もっとも最近のTVドラマなんかによくある「NGシーン」ならぬ、使わなかった写真の公開などもチャンスがあればしたいと思う。

それじゃあ、みんな。 またね!

 


2006-09-12 03:38  nice!(15)  トラックバック(2) 
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まずは標準で撮ってみる! [感じたこと]

  はい。アベっちだよ。α100を手にして3日後、僕は函館にいた。機材はα100、一台のみ。レンズは18~70㍉F3.5~5.6と75~300㍉F4.5~5.6。そしてミノルタ時代から愛用している35㍉F1.4G。予備バッテリー1コに、小さいな三脚という軽装だ。 35㍉F1.4Gは、ソニーαレンズにもラインナップされている。僕が所有しているのは、そのルーツといえるものだ。

函館に着いたのは午後だった。日没まではまだ相当ある。函館は好きな街でよく行っているから地図などいらない。まずはドック前まで市電に乗った。

 

このあたりは古い倉庫が観光化されずに残されている。僕は以前アサヒカメラでレンズテストのページを担当していた。そのときチャート代わりによく写していたのは、レンガの壁だった。レンガの壁を撮るとそのレンズの性能、たとえば、どこまでシャープに写せるか(解像力)、歪み(歪曲収差)、画像の平面性(像面湾曲)といったことがよくわかる。

 

僕はこの習慣がぬけずに、またレンガ倉庫を被写体としても好きで、いまでもついつい写してしまう。18~70㍉F3.5~5.6と75~300㍉F4.5~5.6とも、一般のユーザーがごく普通に使うのには十分な性能がある。プライスを考えればお買い得なレンズだ。もっとも素晴らしいかと聞かれたら、ちょっと返事に困ってしまう。素晴らしいとは言いがたい。僕にとっては普通。あくまでも普通のレンズだ。

  

そもそもこの安価なレンズ2本で、有効画素数1020万画素の性能が引き出せるわけがない。だからこそ、これからさまざまなレンズが登場してくるのだ。まだ見ぬレンズの描写に思いを寄せながら ドック前からブラブラ歩いた。日曜日の波止場は、もうそれほど賑わっていなかった。

もう陽が傾いているが、まだまだ撮れる。初めて使うカメラは、標準のまま、設定を変えないでどんどん撮る。どんなクセを持っているのか知りたいから、標準ですべて写してしまう。そのうちに自分の気に入るところ、気に入らないところが分かってくる。設定を変更するのは、クセが分かってからで遅くない。ただし、ISO感度だけは100から200へ上げた。

一休みすると時計は18時を過ぎていた。あちこちにイルミネーションが灯りはじめる。普段ならF値の明るくないズームでは手ぶれが心配になる。でも手ぶれ補正があるから、この程度なら平気だ。僕はコニカミノルタのα-7デジタルやα Sweetデジタルも所有しているので、手ぶれ補正の効果は熟知している。

 

19時近くになるとさすがに標準ズームでは手ぶれが目立つようになった。レンズを35㍉F1.4に替えた。開放F値が3.5~5.6のズームと比べると、シャッター速度で3段も4段も速く切れる。これでまたしばらく手持ちのまま撮影ができる。

 

大口径レンズはピントの合う奥行き(被写界深度)も浅い。この軟らかなボケ描写も魅力だ。さて、そろそろ撮影を終えて、一杯いくとするか。日曜でも魚あるよね。できれば活イカ。函館だもん。

と思いながらも、時間が遅めだからちょっと心配・・・

 


2006-07-18 15:00  nice!(5)  トラックバック(1) 
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