ライティングの基本 [使い方のコツ]

はい。アベっちだよ。今回はライティングの話をしよう。写真を撮るうえで絶対に知っておかなければならない大切なことなんだ。ただ、どのタイミングで話そうか迷っていたんだよ。このブログってα100の体験を書くって決まりじゃない。ライティングって、α100に限らず一般的な話だからさ。みんな、それでもいいかな?

まぁ。ちょうど折り返し地点だから良しとしてほしい。写真を撮るには、カメラもレンズも大切。でも、それとまったく同じぐらい大切なのが、ライティングなんだ。普通にいえば、光のあてかただね。写真を良くするのも悪くするのも光しだいだ。まずは下の2枚を見比べてもらおう。同じ場所で晴れているときと、曇っているときに撮ったものだ。時間にすれば5分とちがわない。でも、光があるとないとでは別世界。影のあるなしだけでなく、発色、メリハリすべてがちがう。光がいかに大切か改めてわかってもらえると思う。

 晴れ!

 曇りぃ

写真教室などに行くと、「青空を青く撮るにはどうしたらいいですか」とよく聞かれる。一番大切なのは、本当に青い日に撮ることだ。真実だからそう答える。水蒸気が上がって水色っぽい空は、どう頑張っても青くは写らない。晴れていても、すなわち青空ではないんだ。そして、ここからが重要。注意してみると、よく晴れている日でも、もっとも青いのは太陽の反対側の空で、太陽に近づくに連れて白っぽくなっていくことに気がつく。順光で撮ると青空になる。逆光では青空にならないということだ。写真には、このちがいがちゃんと写る。

 順光

  逆光

また、ただ光があたっていればいいってわけじゃない。たとえば僕がポートレートを撮るときに順光はまずない。なぜなら影で汚く見えるからだ。特に今の時期のように太陽が真上から照りつけると、顔の下半分に影ができてしまう。これではどんな美人も台無しだ。昔から写真を撮るときには、順光だといわれているけど、ポートレートに関していえばあてはまらない。

 順光は影が汚い

ポートレートは逆光気味に撮る。それだと光があたらないから、汚い影もできない。もっとも逆光というと、真っ暗でシルエットのように写るのではと心配しする人も多いと思う。露出補正でわざと暗くつくった写真があるけど、逆光で撮るとこんなイメージではないかな。

 逆光は暗くなる!?

ほら、そうだったでしょう。でも、心配はいらない。それは昔の話。α100をはじめ最近の多くのカメラは、逆光を自動的に補正する仕組み(多分割測光)になっているから逆光でも暗くはならないんだ。ただし、被写体が極端に小さいときなど、例外的に暗く写るときもある。そのときは露出補正でプラス側に補正をすればいい。もっともα100なら露出補正をしなくてもけっこう写るけどね。

  α100なら平気♪

逆光の写りかたは、影がないのでつるんとして綺麗だ。曇天のときは逆光と同じようなものなので、意外に綺麗に写ったりする。ポートレートは曇天もオススメだ。ただし、もし逆光や曇天でメリハリがないようだったら、少し工夫するといい。もっとも簡単な工夫は、日中でも内蔵フラッシュを使うことだ。撮影モードはいつもどおりにプログラムAEでいい。ちゃんとメリハリがつくよ。でもカメラ位置からあたる内蔵フラッシュには限界がある。もっと立体感もつけて本格的に撮りたいというなら、レフ版を使うことになる。レフ板といっても白いボール紙で代用できる。

 レフ板があればなお◎

子供の頃に鏡に太陽の光を反射させて、いたずらしたことがあるだろう。レフ板のあてかたはあれと同じだ。光を反射させてメリハリをつける。コツは強くあてすぎないことと、真下からしゃくりあげないことだ。それさえ気を付ければ、失敗はしない。ちなみにしゃくりあげてはいけない理由は、下からの光は幽霊のライティングだからだ。それでは綺麗に写るはずがない。いろいろ試してみてほしい。

☆前回から登場! モデル梨沙(リサ)ちゃんからのひとこと 「順光の写真はヒドーイ! あれじゃ、ガッカリですぅ。逆光でキレイに撮ってくれないとね。逆光は軟らかだから、赤ちゃんを撮るときにも使えますね。じゃ♪」

 さて、次回は逆光撮影と関係の深い『Dレンジオプティマイザー』について話そう。では、よい週末を。


2006-08-17 11:20  nice!(12)  トラックバック(1) 
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